株式会社LARGO代表。東京都を中心に全国各地の美容室・サロン・飲食店・病院・オフィス・クリニックなど店舗の空間デザインを行うデザインスタジオ。ジャンルを問わず様々な分野の空間をプロデュースしています。
この記事を読んでいるあなたは、
和食の飲食店の開業を考えている
お客様がくつろげる飲食店をつくりたい
和風の内装デザインで競合店に差をつけたい
上記のように考えているかもしれません。
和食店の内装デザインは、ただの見た目だけでなく、店舗の雰囲気を左右し、集客アップに大きく影響する重要なポイントです。
特に、和の空間づくりには訪れるお客様が「心地よく過ごせる場所」「また来たいと感じる場所」という印象を持ってもらう工夫が欠かせません。
この記事では、集客に繋がる内装デザインのポイントや、具体的な設計・施工の流れについて解説し、和食店にふさわしい空間作りのヒントをご紹介します。
和食店の内装デザインが集客に与える影響
和風の内装デザインには、日本文化の美しさと伝統を感じさせる特有の魅力があります。
また、和風のデザインは落ち着いた色合いで食材の彩りを引き立て、器との調和を生み出すことで、料理をより美しく、美味しそうに見せる効果があります。
食と内装の相乗効果により、全体的な満足度の向上につながるのです。
和食店の内装デザインのポイント
和食店ならではの雰囲気を演出し、お客様に最高の時間を過ごしていただくためには、内装デザインの細部までこだわることが重要です。
ここでは、和食店の内装デザインにおいて特に重要なポイントを、7つに分けて詳しく解説していきます。
照明、素材、配色、家具、レイアウト、そして五感を刺激する空間演出まで、 それぞれの要素がお客様の満足度を高め、お店の集客力アップに繋がるカギとなります。
一つずつ見ていきましょう。
①ターゲット層を明確化しコンセプト設計を行う
内装デザインの第一歩は、ターゲット層を明確にすることです。
どのようなお客様に来店していただきたいのか?
年齢層、性別、ライフスタイル、そして求める価格帯などを具体的にイメージすることで、内装デザインの方向性が定まります。
例えば、若い女性をターゲットにするなら、明るく華やかな雰囲気のデザインが好まれ、落ち着いた大人の男性をターゲットにするなら、重厚感のあるシックなデザインが求められます。
ターゲット層を明確化したら、それに基づいたコンセプトを設計しましょう。
「都会的な洗練された和空間」「古民家風の落ち着いた和空間」「カジュアルで賑やかな和空間」など、どのような雰囲気のお店にしたいのかを明確にします。
コンセプトは、内装デザインの軸となるものであり、空間全体を統一感のあるものにするために重要です。
②照明は雰囲気を左右する
照明は、空間の雰囲気を大きく左右する要素の一つです。
適切な照明を選ぶことで、和食店の魅力を最大限に引き出し、お客様に心地よい時間を過ごしていただけます。
例えば、暖色系の照明は、温かみのある落ち着いた雰囲気を演出し、寒色系の照明は、清潔感と開放感を演出します。
また、間接照明を効果的に活用することで、空間に奥行きと立体感を生み出し、より洗練された印象を与えることができます。
照明の選び方一つで、お客様の感じ方は大きく変わります。
それぞれの照明の特徴を理解し、お店のコンセプトに合った照明計画を立てるようにしましょう。
③和の風情を高める素材選び
和食店の内装には、木、竹、土、紙、石など、自然素材を積極的に取り入れることがおすすめです。
これらの素材は、和の風情を高め、お客様に安らぎと落ち着きを与えます。
例えば、カウンターやテーブルに木を使用することで、温かみのある空間を演出できます。
壁や天井に竹や土を使用することで、自然の風合いも感じられるでしょう。
また、障子や和紙を使った照明を取り入れることで、柔らかな光と影を演出し、落ち着いた雰囲気を醸し出すことができます。
素材の組み合わせ方によって、様々な表情を見せる和空間を作り出すことができるのです。
④落ち着きと温かさを演出する配色を選ぶ
和食店の内装では、落ち着きと温かさを感じられる配色を選ぶことが大切です。
例えば、木の色やベージュなど暖色系の色を基調にすることで、温かみのある空間を演出できます。
また、アクセントカラーとして、深緑や藍色など、和を感じさせる色を取り入れることも効果的です。
ただし、色を使いすぎると、空間がごちゃごちゃとした印象になってしまうため、使用する色は3色程度に絞り、バランスを意識するようにしましょう。
配色は、お客様の心理に影響を与える要素の一つでもあります。
落ち着きのある空間で、お客様にゆっくりと食事を楽しんでいただけるような配色を選びましょう。
⑤快適さと美しさを両立する家具を選ぶ
家具選びも、内装デザインにおいて重要なポイントです。
お客様に快適に過ごしていただけるよう、座り心地の良い椅子や、ゆったりとくつろげるソファなどを選ぶようにしましょう。
流行に左右されず、お店のコンセプトに合ったデザインの家具を選ぶことも大切です。
伝統的な和風の空間には、木製の重厚感のある家具が合いますし、モダンな和風の空間には、スタイリッシュなデザインの家具が合います。
家具は、空間の雰囲気を大きく左右するだけでなく、お客様の快適さにも直結する要素です。
機能性とデザイン性を両立させた家具選びを心がけましょう。
⑥顧客動線を意識した空間設計を行う
お客様がスムーズに移動できるよう、顧客動線を意識した空間設計を行うことも重要です。
入口から席までの導線、トイレまでの導線、レジまでの導線など、お客様の動きを予測し、スムーズな移動を妨げるものがないか、通路幅は十分に確保されているかなどを確認しましょう。
また、テーブル間のスペースを十分に確保することで、お客様同士がぶつかったり、窮屈な思いをしたりすることを防ぐことができます。
快適な空間を提供するためには、顧客動線を考慮したレイアウトプランニングが不可欠です。
⑦五感を刺激する空間演出の工夫
視覚的な美しさだけでなく、聴覚、嗅覚、触覚など、五感を刺激する空間演出も、お客様に特別な時間を提供するために有効です。
BGMに雅楽や和楽器を取り入れたり、アロマを焚いたりすることで、お客様の気分をリラックスさせ、心地よい空間を演出できます。
また、壁に和風の絵画や書を飾ったり、季節の花を活けたりすることで、視覚的なアクセントを加えることができます。
さらに、畳や木の質感など、触覚に訴えかける要素を取り入れることも効果的です。
五感を意識した空間演出は、お客様の記憶に残る、より印象的な空間をつくる上で重要なポイントとなります。
レストラン・居酒屋・カフェなど飲食店の店舗設計、内装デザイン、工事はLARGO(ラルゴ)にお任せください
飲食店のオープンを決めても、「どんな内装にしたら良いか分からない」「コンセプトに悩んでいる」「予算についてじっくり相談したい」という方は少なくありません。
LARGO(ラルゴ)はレストラン・居酒屋・カフェなど飲食店の内装デザイン実績が豊富にあり、あらゆるお悩みに合わせたご提案が可能です。
どのような思いで事業を行い、どんな顧客に愛されていきたいのか、そのサービスを通じて世の中にどんな新しい価値を提供していきたいのか、その結果どのような内装のデザインを実現させたいのか。じっくりとお聞かせください。
あなたの理想を現実にしましょう。
和食店の内装デザインの費用相場
和食店の内装デザインの費用相場は、店舗の規模やデザインの質により大きく異なります。
小規模な店舗やシンプルなデザインの場合、比較的費用を抑えることができますが、高級感や専門的な装飾が求められる場合、相応のコストが必要です。
内装デザインにかかる初期費用をしっかりと見積もり、効果的な予算計画を立てるようにしましょう。
内装デザイン費用の内訳とは
設計費用、施工費用、家具や装飾品の購入費用が主な内装デザイン費用です。
設計費用は、デザインの複雑さやデザイナーの経験により異なります。シンプルな設計の場合は低め、独自性が高い設計の場合は高めの費用が掛かります。
また、施工費用は、使用する材料や施工の難易度、工事期間により異なります。
家具や装飾品の購入については、選ぶアイテムによって大きく変わるでしょう。
このように、各項目ごとにしっかりと費用を見極め、全体の予算を考慮することが大切です。
坪単価で見る費用の目安
一般的には、和食店の内装デザインの坪単価はおおよそ20万円から50万円程度です。
シンプルな内装の場合、20万円前後の予算で済むことが多いですが、高級感のあるデザインや特殊な素材を使用する場合は、坪単価50万円以上かかることもあります。
また、坪単価に含まれる費用には、設計費用や施工費用、素材の費用が含まれます。
坪単価を基準とすることで、店舗全体の内装費用のおおよその見積もりを立てやすくなるでしょう。
ただし、実際の費用は店舗の立地やデザインの詳細により変動しますので、具体的な見積もりを依頼することが必要です。
費用に影響する要素
費用に影響する要素には、デザインの複雑さ、使用する素材、工事の難易度があります。
デザインがシンプルであれば、設計費用や施工費用を抑えることができますが、細かな装飾や特注の家具を求めると高額になります。
使う素材も重要な要素です。木材や畳など、和の雰囲気を出すための素材は、質の良いものほど費用が増します。
さらに、工事の難易度も費用に影響します。古い建物をリノベーションする場合、基礎から手を加える必要があることがあり、追加費用が発生します。
これらの要素を考慮し、事前に詳細な計画を立てることで、予算内に収めることが可能です。
予算を抑えるためのポイント
予算を抑えるためのポイントは、まず、シンプルなデザインを選ぶことです。装飾やデザインの細部に凝らず、シンプルな美しさを追求することで、費用を抑えられます。
次に、素材の選択を工夫することです。高級素材を多用せずに、見た目の良い合成素材や代替素材を使用することで、費用を削減できます。
また、DIYでできる部分を増やすことも有効です。自分たちで手がける工事や装飾は、コストを大幅に減らす手助けとなります。
このように、工夫と計画性を持って、内装デザインの予算を抑えることが可能です。
内装設計・施工の流れ
内装デザインの設計・施工は、以下の流れで行われます。
1. ヒアリングとコンセプト決定
和食店の内装工事は、まず最初に店舗のテーマやコンセプトを決める段階から始まります。
理想の内装のイメージやターゲットとする客層についての情報を収集し、どのような空間を目指すのかを確認します。
これにより、和食店ならではの落ち着いた雰囲気や、和の要素を取り入れるための方向性が定まります。
ヒアリングの内容を元に、内装全体のデザインを決めていくのです。
2. デザインとプランニング
次に、決まったコンセプトに基づいてデザインのプランニングが行われます。
和の要素を生かした空間づくりには、木材や和紙などの自然素材や、照明の色調と配置が重視されます。
また、テーブルの配置や厨房のレイアウトなど、効率的な動線設計もこの段階で具体化されます。
店舗の完成イメージを確認できるように、図面や3Dパースなどを使って詳細なデザインが提案されることが一般的です。
3. 見積もりと予算調整
デザインが決定すると、次に見積もりが作成されます。
内装工事にかかる費用は、選択する素材や施工内容によって異なり、予算に合わせて調整が行われることが一般的です。
業者との話し合いを通じて、優先順位の高い部分にはしっかりとコストをかけ、抑えられる部分は調整するなど、費用対効果を考えた計画が進められます。
4. 施工と進行管理
見積もりとデザインの詳細が確定した後、施工が開始されます。
施工中は、予定通りに工事が進むように進行管理が行われ、内装の質を保つために各工程でチェックが実施されます。
特に和風のデザインでは、木材の使い方や照明の設置位置など、細部にわたる丁寧な作業が求められるため、職人の技術が大きな役割を果たします。
5. 最終確認と引き渡し
施工が終わったら、完成した内装の最終確認が行われます。
設計通りに仕上がっているか、細かな部分までチェックし、必要に応じて最終的な調整を実施。
確認が完了した後、内装はオーナーに引き渡され、店舗がオープンの準備に入ります。
多くの業者では、引き渡し後のサポートも提供されていて、引き渡し後に問題が発生した際に対応を依頼できる体制が整えられています。
お客様を魅了する和食店の内装デザイン
和食店の内装デザインは、お店の集客、そして繁栄に大きく影響する重要な要素です。
この記事を通して、和食店の内装デザインが、お店の集客、そして繁栄に大きく影響する
重要な要素であることをご理解いただけたかと思います。
照明、素材、配色、家具、レイアウト…
細部にまでこだわり抜かれた空間は、お客様に特別な時間を提供することができるでしょう。
そして、それはきっと、お店のファンを増やし、末永く愛されるお店へと繋がるはずです。
もし、内装デザインについて少しでもお悩みやご不明な点がございましたら、お気軽に私たちにご相談ください。
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