株式会社LARGO代表。東京都を中心に全国各地の美容室・サロン・飲食店・病院・オフィス・クリニックなど店舗の空間デザインを行うデザインスタジオ。ジャンルを問わず様々な分野の空間をプロデュースしています。
この記事を読んでいるあなたは、
カフェの開業を考えているので内装のポイントが気になっている
リニューアルで競合と差別化したい
リピート率の高いカフェを運用したい
上記のように考えているかもしれません。
カフェに一歩足を踏み入れた瞬間、その空間が醸し出す雰囲気に心が奪われる経験はありませんか?
おしゃれで居心地の良いカフェ作りは、内装デザインが重要な役割を果たします。
この記事では、カフェの内装デザインの基本から、テーマを活かしたカフェデザインの事例まで、魅力的な店舗を実現するためのポイントを解説します。
店舗設計・内装デザインの株式会社LARGO(ラルゴ)
カフェの内装デザインの基本
カフェの内装デザインは、店舗の運営において極めて重要な役割を果たします。
魅力的な内装は顧客の第一印象を決定づけると同時に、店舗の雰囲気や居心地を左右します。
これにより、顧客の滞在時間が延び、リピーターの増加につながるのです。
カフェと喫茶店の違い
カフェと喫茶店はしばしば混同されがちですが、実はそれぞれ異なる特徴を持っています。
カフェはカジュアルで、ライトな飲み物や、簡単な食事を楽しむ場所としてのイメージが強い一方で、喫茶店はより落ち着いた雰囲気で、コーヒーに焦点を当てたメニュー構成になっています。
内装においても、カフェはトレンドを意識したり、よりオープンな空間づくりを重視する傾向にあるのに比べ、喫茶店はクラシカルでゆったりとした時間を過ごせるような設計がされています。
カフェの内装では、若者をターゲットとしたデザインや、コンセプトに合わせた個性的な内装デザインが求められることが多いです。
これに対して、喫茶店はレトロな家具や落ち着いた色調の壁紙など、時代を感じさせる要素を取り入れることが一般的です。
ターゲット設定とコンセプトの重要性
ターゲットとする層を決め、そのターゲットに最も響くコンセプトを確立することで、より一層の差別化を図ることができます。
この段階で的確なリサーチと分析を行い、ターゲットのライフスタイルや価値観、ニーズに深く寄り添った設計を心がけることが求められます。
例えば、若い女性をターゲットにしたい場合、可愛らしい内装やフォトジェニックな要素を取り入れたデザインが効果的です。
また、ビジネスマンを対象にする場合は、落ち着いた色合いでプライベート感の保たれた空間や、Wi-Fiの整備など、快適に仕事ができる環境づくりが必要になります。
コンセプトが明確になればなるほど、店舗の魅力が際立ち、顧客満足度の向上にも繋がります。
カフェの内装デザイン事例
温かみのある落ち着いた雰囲気のカフェの内装デザイン
こだわりのテーブルと椅子は、壁の漆喰との相性が良く、温かみのある雰囲気を演出。訪れる人々がリラックスできる空間になっています。
また、カウンター席からはキッチンのライブ感を楽しめるようにレイアウトにも工夫が施されています。
木目とコンクリートの対比がおしゃれなカフェの内装デザイン
内装は木目とコンクリートを基調にデザインされ、壁の一部には艶めきが美しいタイルが使用されています。この仕上げ材により、耐久性と意匠性の両立が叶いました。
入り口にある照明は存在感のあるデザインでありながら、お店全体の雰囲気に調和。高級感を加える要素になっています。
お店のイメージカラーを全面に使ったポップなカフェの内装デザイン
店舗のイメージカラーであるイエローを基調に、女性が一人でも入りやすいよう、明るく木目調の内装をデザインしています。
店舗内にはカウンター席、ボックス席、おひとりさま席といった多様な席のバリエーションを設け、多様な顧客を受け入れられる空間に仕上げました。
シンプルながらも遊び心があるカフェの内装デザイン
内装はモルタルを基調にまとめ、オーク材の家具にアイアンパーツを用いることで、遊び心をアクセントとして取り入れました。
各所にロゴやアイコンキャラクターを配置し、シンプルながらも程よい遊びのある店舗デザインを実現しています。
レストラン・居酒屋・カフェなど飲食店の店舗設計、内装デザイン、工事はLARGO(ラルゴ)にお任せください
飲食店のオープンを決めても、「どんな内装にしたら良いか分からない」「コンセプトに悩んでいる」「予算についてじっくり相談したい」という方は少なくありません。
LARGO(ラルゴ)はレストラン・居酒屋・カフェなど飲食店の内装デザイン実績が豊富にあり、あらゆるお悩みに合わせたご提案が可能です。
どのような思いで事業を行い、どんな顧客に愛されていきたいのか、そのサービスを通じて世の中にどんな新しい価値を提供していきたいのか、その結果どのような内装のデザインを実現させたいのか。じっくりとお聞かせください。
あなたの理想を現実にしましょう。
カフェの内装デザイン5つのポイント
ここからは、見た目だけでなく機能的にも優れた内装デザインのポイントについて解説します。
動線のスムーズさや滞在時間を考慮した空間づくりをすることで、リピーターを増やし、長く愛されるカフェ作りにつながります。
- レイアウト
- 照明
- カラー
- 素材
- 装飾
それぞれ詳しく見ていきましょう。
①レイアウト
利用しやすいレイアウトは来店する顧客の満足度を大きく左右します。
例えば、入り口付近には解放感のある広いスペースを作り、奥に向かってプライベート感を演出する席を用意することが有効です。
また、店内の動線にも注意を払い、お客様がスムーズに行動できるような設計を心がけましょう。
②照明
照明は色温度選びが重要です。暖色系の照明は温かみとリラックス感を演出し、長時間の滞在に適しています。
一方、白色光や自然光に近い照明は清潔感と活気を与え、明るく爽やかな雰囲気を作り出すことが可能です。
また、照明器具のデザインも重要で、カフェのインテリアスタイルに合わせた照明器具を選ぶことで、空間全体の統一感を保つことができます。
ナチュラルなカフェには木製や麻素材の照明器具が、モダンなカフェにはメタルやガラスの照明器具が適しています。
③カラー
カラーは利用者の心理に影響を与えます。色彩心理を利用して、温かみのある色合いや、思わず写真を撮りたくなるような鮮やかな色使いをすると良いでしょう。
また、季節やイベントに合わせてカラーを変えることで、新鮮な印象を維持しやすくなります。
ただし、色にはトレンドがあるため、時代に逆行しないような選択を意識することが大切です。
④素材
素材選びで、カフェの質感や暖かさを表現することができます。
木材を使うとナチュラルな印象になる一方で、金属やガラスを使うとモダンで都会的な雰囲気を演出できます。
素材の特性を生かした内装にするためには、耐久性やメンテナンスのしやすさも重要なポイントです。
⑤装飾
装飾は空間に個性と魅力を加えます。店舗のテーマにマッチした装飾を選び、バランスよく配置することで、訪れる人々にとって居心地の良い空間を作り出すことができます。
アート作品や写真を壁に飾ったり、季節に応じて装飾を変えれば、訪れるたびに新鮮な印象を与えることができるでしょう。
また、植物を取り入れることも効果的です。観葉植物やフラワーアレンジメントがあると、空間に自然な温かみとリラックス感がプラスされます。
これらの装飾は、カフェのコンセプトやターゲット顧客に合わせて選ぶことが大切です。
カフェ内装の空間設計
おしゃれなカフェは、お客様が快適に過ごせるよう機能的な空間設計が求められます。
さらに、選ぶ家具や装飾品は利便性と美しさを兼ね備えていることが望ましいです。
照明一つ取っても、ムードや雰囲気を左右するため、光の質や配置にも注意を払いましょう。
スペースの有効活用
利用可能なスペースを最適化するためには、まずカフェのレイアウトを慎重に計画することから始まります。
例えば、通路の幅を十分確保しつつテーブル配置を工夫することで、快適な動線を確保し、お客様が無理なく移動できるようにします。
また、壁面や天井を利用した収納やデコレーションは、スペースの有効活用だけでなく、内装のアクセントにもなります。
折りたたみ式の家具や壁掛け式のテーブルなどは、スペースを柔軟に活用できる便利な選択肢となるでしょう。
スペースを最大限に利用することで、お客様にとって居心地良く、また、スタッフにとっても作業効率の良い空間を作り出すことができるのです。
設備と機器
カフェの運営に不可欠なコーヒーマシンや冷蔵庫といった設備・機器の選定は、機能性はもちろん、空間設計にも影響を与えます。
設備類はカフェで提供されるメニューに合わせて選ぶ必要があり、その性能とデザインも考慮しましょう。
例えば、エスプレッソマシンはカフェの顔とも言えるため、デザイン性の高いものを選べば、内装のアクセントとしても機能します。
同時に、日々の使用を考えると、メンテナンスのしやすさや耐久性なども重視しなければなりません。
また、設備の配置計画も快適なオペレーションを実現するためにしっかり検討しましょう。
カウンター席のデザイン
カウンター席は、カフェの空間の中でも特徴的な場所です。
バリスタがコーヒーを淹れる様子を眺めながらくつろげるオープンキッチン風のカウンターは、お客様へのエンターテイメントとしての価値があります。
また、カウンターの材質や照明を工夫して、温かみのある木材やモダンな金属、柔らかな光源などを活用することで、お客様の心を掴むことができるでしょう。
カフェの内装工事費用の目安
カフェの内装工事費用は、店舗の規模やデザインの複雑さによって異なります。
ここでは、一般的な坪単価とその内訳の目安について解説します。
坪単価の目安
カフェの内装工事費用の坪単価は、20万〜50万円程度です。
1.デザイン費用
総工事費用の10〜15%。坪単価に換算すると2万〜7.5万円程度。
2.施工費用
内装工事全体の費用で、設備や仕上げ材によって変わります。坪単価で15万〜35万円程度。
3.設備費用
キッチン設備や照明、家具など。坪単価にすると3万〜7.5万円程度。
例えば、20坪(約66㎡)のカフェを開業する場合、内装工事費用は以下のようになります。
1.デザイン費用:40万〜150万円
2.施工費用:300万〜700万円
3.設備費用:60万〜150万円
合計で、400万〜1000万円程度が目安となります。
内装費用を抑えるコツ
カフェの内装費用を抑えるためには、居抜き物件の活用が効果的です。
居抜き物件とは、以前に同様の業態で使用されていた物件のことを指します。
既に必要な設備や内装が整っているため、新たに設備を購入したり大規模な工事を行ったりする必要がなく、初期費用を大幅に削減することができます。
特にキッチン設備や配管、電気配線などは高額なため、これらが既に整備されている物件を選ぶことでコストを抑えられます。
居抜き物件ではなくても、中古の家具や設備を利用することで、費用を大幅に削減できます。
新品の家具や設備は高額ですが、中古品であれば手頃な価格で手に入れることができるからです。
テーブルや椅子、照明器具などは、中古品でも状態の良いものが多く見つかるため、これらを上手に活用することが費用削減に繋がります。
内装デザインのポイントをおさえて、理想のカフェを実現しましょう
おしゃれなカフェを作るためには、一貫したコンセプトと、ターゲット顧客に合わせた空間作りが欠かせません。
店舗の坪数による空間設計の考え方や、快適な動線の確保、居心地の良い座席配置のコツなど、特に小規模カフェでは、限られたスペースを最大限活用するデザインが求められます。
カウンター席のデザインや機能的な設備選びなど、細部にわたるこだわりも顧客にとっての満足度を高める要素です。
どんなコンセプトが良いか分からない、最新の傾向を知りたいなど、不安や疑問をお持ちの方はLARGO(ラルゴ)にご相談ください。
株式会社LARGO(ラルゴ)は、東京都を中心に全国各地の美容室・サロン・飲食店・病院・オフィス・クリニックなどの店舗空間デザイン・内装設計・施工・工事を行っております。
新規開業、リニューアルをご検討中の方や、店舗のコンセプトにお悩みの方は、ご相談も受け付けておりますので、お問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。