株式会社LARGO代表。東京都を中心に全国各地の美容室・サロン・飲食店・病院・オフィス・クリニックなど店舗の空間デザインを行うデザインスタジオ。ジャンルを問わず様々な分野の空間をプロデュースしています。
この記事を読んでいるあなたは、
おしゃれな内容の美容室にしたい
美容室のブランドコンセプトを内装で表現したい
内装デザインのおしゃれさだけではなく機能面もこだわりたい
上記のように考えているかもしれません。
美容室の内装について「どうすればおしゃれに見せられるか」が気になっている人は少なくないと思います。
美容室にとって、おしゃれな内装はお客様の満足度を高めるために重要なポイントです。
そこで、本記事では美容室の内装をおしゃれにするためのポイントを詳しく解説します。
また、具体的な内装事例やインテリアの選び方も紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
店舗設計・内装デザインの株式会社LARGO(ラルゴ)
おしゃれな美容室 内装のヒント 5選
美容室の内装をおしゃれにする上で重要なことについて解説します。
開業や改装を検討されている方は、チェックしてみてください。
【1】内装設計のためにコンセプトを明確にする
内装は美容室のコンセプトがお客様に一番伝わりやすい場所です。
デザインのベースとなるコンセプトを明確にすることで、具体的な内装設計につながっていきます。
コンセプトを明確にするためには、まず具体的なターゲットを決めることが重要です。
男性と女性のどちらを主なターゲットにするか、対象の年齢層や予算設定はどうするかなど、ターゲットを細かく決めていきましょう。
具体的なターゲットがハッキリすると、テンションの上がるような派手な内装が好きなタイプか、スタイリッシュで落ち着いた雰囲気が好みかなど、ターゲットに合った内装イメージの要素も明確になります。
その中で、注意しなければいけないのは、あくまでもお客様目線で考えること。
自分の好みを主張するのではなく、ターゲットとするお客様に好まれるデザインを取り入れることで、より好印象を与えることができます。
【2】理想的な美容室の内装イメージを集める
雑誌や写真集などからイメージを集めたり、InstagramやPinterestなどのSNSを活用することで、スムーズにアイディア集めが行えます。
実際に行ったことがあって、印象の残っている美容室を参考にするもの良いでしょう。
気に入ったポイントをメモして、理想的なデザインイメージをハッキリさせてみましょう。
そして、ターゲットに好まれるデザインに調整していきましょう。
【3】美容室が演出する特別な空間
非日常的な空間やワクワク感を演出する内装デザインによって、お客様は自身の魅力を引き出してくれる美容室だと感じるでしょう。
高級で華やかな内装やホテルライクなデザインも一つの選択肢ですが、非日常的な雰囲気を作り出す方法は他にもあります。
例えば、異国の地のような雰囲気が素敵な美容室「FM」は、ちょっとした旅行気分が味わえる不思議なデザインです。
LARGO(ラルゴ)手掛けた美容室「FM」の内装事例はコチラ
非日常な空間の演出はお客様をリフレッシュさせる効果があり、その結果お店に対して好印象をもたらします。
【4】機能性や動線を考えた内装デザイン
美容室の内装デザインでは、水や薬剤の使用や髪の落下に配慮した設計も重要になります。
おしゃれな雰囲気だけを重視するのではなく、掃除やメンテナンスの負担が少ない内装デザインにしましょう。
例えば、髪の落下が多い場所の床材はすべすべで平らな汚れにくい物を採用して掃除の負担を減らすことで、清潔な状態がキープしやすくなります。
また、シャンプー台周辺など水回りには防水素材を選び、薬剤を使用する場所では変色しない素材を使用するなどの工夫も効果的です。
LARGO(ラルゴ)手掛けた美容室「i+toe」の内装事例はコチラ
素材選びは手間だと感じるかもしれませんが、美容室の開業後の運営のためにもしっかりと検討してください。
そして、機能性だけでなく、動線を考慮することも大切です。
シャンプー台やカットエリアへの移動が頻繁に行われる美容室では、お客様が不便を感ることなく移動できるような動線設計がポイントとなります。
また、スタッフが業務をスムーズに進められる配置も考慮しましょう。
LARGO(ラルゴ)手掛けた美容室「VIE Kiyosumishirakawa」の内装事例はコチラ
【5】トレンドを反映したSNS映えの美容室デザイン
統一感のある特別な雰囲気を演出しても、他の美容室と差別化できなければ、それほど印象に残らないことがあります。
他と差をつけるためには、トレンドやSNSで人気のあるデザインにも注目しましょう。
例えば、特徴的なインテリアや施術後の仕上がりを撮影できるスペースなど、SNS映えするデザインを取り入れることで「おしゃれな美容室」として記憶と記録に残ります。
美容室「HAIR SALON LATTE Ebisu」では電子暖炉を組み込みラグジュアリーな空間を演出。
かなり印象に残る内装デザインではないでしょうか。
LARGO(ラルゴ)手掛けた美容室「HAIR SALON LATTE Ebisu」の内装事例はコチラ
アイデアが浮かばない、コンセプトが固まらないなどのお悩みをお持ちでしたら、美容室の内装デザイン実績が豊富なLARGO(ラルゴ)にご相談ください。
美容室の内装テーマ別デザイン事例
シンプルとナチュラルで作る心地よい内装デザイン
シンプルな内装では、デザインを統一するためにホワイトを基調としたモノクロスキームがよく利用されます。
ただし、完全にホワイトに統一するのではなく、椅子などにアクセントとしてウッド調のデザインを取り入れることでおしゃれな印象に。
シンプルな内装だからこそ、照明やインテリアなど細かいディテールへのこだわりが空間を引き立てます。
LARGO(ラルゴ)手掛けた美容室「Ways Omotesando」の内装事例はコチラ
都会的でスタイリッシュなインダストリアルデザイン
インダストリアルデザインは、コンクリート風な見た目を実現するために本物のコンクリートだけでなく、石膏ボードなどの質感を活かすこともあります。
こちらの美容室「lpca by tree Yokosuka」の内装デザインは、都会的で洗練された印象があり空間全体がクールに感じられますが、木材と組み合わせてポイントでブラックを取り入れることで、おしゃれなアクセントになっています。
LARGO(ラルゴ)手掛けた美容室「lpca by tree Yokosuka」の内装事例はコチラ
高級感が際立つラグジュアリーなデザイン
上品な印象を与えるためには、ホワイトやブラックを基調としたインテリアを取り入れることがおすすめです。
LARGO(ラルゴ)手掛けた美容室「Une fleur」の内装事例はコチラ
素材や照明選びを工夫したり、既製品ではなく特注品のドアを使用するのも良いでしょう。
ほかにも、間接照明を活かすことで、非日常的な空間を演出することができます。
グリーン満載でさわやかな内装デザイン
自然で落ち着いた印象を与える、グリーンを取り入れた内装デザインも人気です。
観葉植物や緑の壁紙を使用することで、より洗練された雰囲気が作り出されます。
LARGO(ラルゴ)手掛けた美容室「Reve by Lond」の内装事例はコチラ
植物をたくさん飾ることで親しみやすく落ち着いた空間にもなり、さらに部分的な物足りなさを埋めるアイテムとしても活用できます。
植物の手入れはハードルが高いと感じる場合には、ドライフラワーの利用もおすすめです。
ヴィンテージなインテリアでレトロな雰囲気
おしゃれな内装の代表ともいえるヴィンテージは、まるでタイムスリップしたかのような雰囲気にしてくれます。
質感の良いヴィンテージな内装デザインは「落ち着いた雰囲気」や「温かみのある印象」を与えます。
お客様はお店に入った瞬間に時を超えた旅行をしているかのような気分になり、居心地の良さを感じるでしょう。
また、流行に左右されにくいデザインなので、長く愛されるというメリットがあります。
LARGO(ラルゴ)手掛けた美容室「AUBE HAIR lachic」の内装事例はコチラ
美容室の魅力を高めるインテリアセレクト
おしゃれな美容室を作るためには、インテリアの選び方も重要です。
ここからは、おしゃれな演出に欠かせないインテリアについて解説します。
スタイリングチェアは座り心地を重視
スタイリングチェアはお客様が長時間座るため、おしゃれさと座り心地へのこだわりが必要です。
足置きや肘置きの有無、疲れにくい設計など、座り心地を重視しましょう。
LARGO(ラルゴ)手掛けた美容室「Wistaria」の内装事例はコチラ
また、スタイリングチェアは複数配置するため、空間デザインを設計する上でサイズ感も重要になります。
シャンプーユニットはゆとりある間隔で配置
シャンプー中にお客様がリラックスできるよう、少し暗めの照明で調和するデザインのシャンプー台を選びましょう。
LARGO(ラルゴ)手掛けた美容室「Eleanor spa & treatment Jiyugaoka ANNEX」の内装事例はコチラ
さらに、施術メニューとマッチする性能を備えたシャンプー台を揃えることで、お客様の満足度もアップします。
複数のシャンプー台を配置する場合は、ゆとりのある間隔にすることも注意してください。
照明は役割に合わせて使い分ける
照明は、空間の雰囲気を作り上げるためのインテリアとしてとても重要です。
照明選びはコンセプトにふさわしく一体感のあるものにしましょう。
また、照明は美容師とお客様が髪色の確認を行うための役割も担っています。
LARGO(ラルゴ)手掛けた美容室「Ways TOKYO」の内装事例はコチラ
お客様の要望と髪色の仕上がりが一致するよう、設置場所に合わせて照明の色を使い分けましょう。
受付は美容室の「第一印象」を決める
受付は、「お店の顔」としてコンセプトを反映させたデザインが必須です。
なぜだと思いますか?
受付はお客様が入店した時に一番最初に目にする場所、つまりここで第一印象が決まってしまうわけです。
LARGO(ラルゴ)手掛けた美容室「AUBE HAIR heln」の内装事例はコチラ
ただし、デザインばかりを優先しないように気をつけてください。
受付はレジや物販商品の陳列などの役割もあるので、機能性を保ちつつバランスを調整しましょう。
待合スペースは居心地の良さに気を配る
混雑時お客様にお待ちいただく待合スペースも、居心地の良さを重視しましょう。
LARGO(ラルゴ)手掛けた美容室「AUBE HAIR hakata」の内装事例はコチラ
お待ちいただいているお客様に不快感や圧迫感を与えないよう、作業スペースとの間仕切りや、動線なども考慮しましょう。
雑貨でオリジナリティを発揮する
雑貨は、コンセプトを強調したり季節感を出すために最適なアイテムです。
観葉植物やラタンボール、オブジェなどの視覚的に楽しむアイテムから、お客様のアクセサリーやマスクを置くトレイなどの実用的なアイテムなど、大きいものから小さいものまで様々な種類があります。
LARGO(ラルゴ)手掛けた美容室「AUBE HAIR sierra」の内装事例はコチラ
ただし、大きすぎるインテリアは狭い店舗では場所を取ってしまうため、動線を妨げないように選びましょう。
『インテリアはこだわりたいけど、予算が気になる』という方もいらっしゃると思います。一度LARGO(ラルゴ)にご相談ください。
美容室の内装工事 価格ガイド
一般的には、内装工事の費用は広さと坪単価をかけて予測することができます。
美容室の場合、坪単価は20万円から40万円程度が相場とされています。
しかし、近年の材料や職人の価格上昇を考慮すると、満足できる内装を作るためには実質的な坪単価を40万円から60万円ほど設定しておくほうが良いでしょう。
坪単価なので、25坪のお店を作る際には1000万円から1500万円ほどの内装費が必要となります。
ただし、注意しなければならないのは、10坪のお店では単純計算で安くなると考えてはいけないということです。
材料自体は少なくて済むかもしれませんが、工事には職人さんの手配が必要です。
同じ職人さんを手配する場合、広い方が坪単価は抑えられます。
また、同じ容量の設備でも広い方が坪単価は低くなります。
更に物件の設備容量や配管場所によっては、初期費用やランニングコストが高くなる可能性も。
10坪程度の物件では、少し坪単価が高くなる場合もあるかもしれませんが、事前に内装業者に希望の坪単価を伝えることでスムーズな取引ができるでしょう。
物件の種類別にみるポイント
坪単価は、物件の状態によっても変動します。物件の種類には、新築、居抜き、改築などがあります。
居抜き物件の活用法
経費節約のメリットがある一方で、間取りにはある程度の制約がでてきます。
もともと美容室だった店舗を利用する場合は、新しく作り直す部分が減り、初期費用を抑えることが可能です。
ただし、元の店舗をそのまま使用することになるため、イメージや間取りの変更は難しくなります。
前のお店から印象を変えたい場合には、壁や床材などの一部改修に注力するのも良いでしょう。
新築物件を使用したケース
まったく新しい店舗をゼロから作ることができますが、逆に欠点は、すべて自分で準備しなければならず、設備費用が必要になってしまうことです。
ゼロから作る場合、デザインに関係しないインフラの部分の工事費用も考慮しなければならず、予想以上に金額がかかってしまいます。
内見時には専門業者を連れてきちんと確認することが重要です。
物件の元々の設備容量や配管経路を確認して、問題がなければ余計な費用は抑えられるでしょう。
注意すべき点として、店舗を1階に構える際、外観が望ましくない場合には、管理会社に許可を得て外観を変える必要があることです。
これにより、内装費用に加えて外装費用も発生し、総費用が高くなる可能性があります。
改築を伴う美容室内装の流れ
部分的な改築なら新築よりも費用を抑えることができます。
デメリットとしては、全面的な改装になると解体費用が高額になることです。
部分的な工事なら通常、新築よりも費用を抑えられますので、具体的に変更したい箇所を明確にしておけば無駄な費用を減らせるでしょう。
また、古い建物の改築では解体後に問題が見つかることもあります。
そのため、初期段階で業者に見積もりを依頼していても、問題が見つかった後に金額が変わる可能性があることを覚えておきましょう。
美容室の内装における予算節約5つのポイント
内装費用を効果的に節約するための5つのポイントについて解説します。
① 設備容量をチェックする
美容室を立ち上げる際には、ガスや水道、電気などの設備容量に充分な注意が必要です。
もし物件自体が十分な容量を持っていない場合は、追加工事が必要となり、数百万円以上の費用がかかることもあります。
設備容量について心配がある場合は、施工会社に物件の現地調査を依頼することをおすすめします。
一般的に現地調査にかかる費用は無料にしている場合が多いので、まずは相談してみましょう。
② できるだけキレイな物件を選ぶ
床がガタガタで穴だらけの状態だと、例えタイルや木材をコンクリート風にそのまま使いたいと思っていても、まずは土台をしっかりと平らにする必要があります。
そのため、1〜2日の追加作業が必要となります。
さらに、より深刻な場合はコンクリートミキサーを手配する必要が出てくるかもしれません。
同様に壁や天井の状態によっても、施工の効率低下や工程の増加が発生するかもしれません。
このような問題を防ぐため、事前に業者に現場を確認してもらいましょう。
③ 内装に使う素材についてきちんと知る
床を木目風にしたい場合、フローリングやタイル、塩ビタイルなどの素材を使用します。
ただ、フローリングやタイルは材料費や工事時間が高額になることがあるので、初期費用を節約するために塩ビタイルを選ぶこともあるでしょう。
実は、塩ビタイルは定期的なワックスの塗布などランニングコストが必要となります。
初期費用を抑えたい場合は塩ビタイル、メンテナンスフリーを重視したい場合はタイルを選びましょう。
④ 造作家具を最小限にする
ガス、水道、電気、および空調設備の工事、そして床壁天井の造作やインテリア制作が内装費用となります。
ただし、シャンプー台や備品などはほとんど含まれていませんので、別途予算を用意する必要があります。
セット面などに関しては状況により異なりますが、見積書にどれだけ含まれているかをしっかり確認しましょう。
もしセット面などが内装費用に含まれている場合は、オリジナル品を作る代わりに既製品を購入した方が費用を抑えられることがあります。
家具などの造作物を最小限にすることで、内装費用の節約が可能です。
⑤ 余裕のあるスケジュール計画を
一度の打ち合わせで全ての要望を完全に形にすることは、ほぼ不可能です。
内装会社と検討していく項目はたくさんあるため、段階的に決めていかなければなりません。
素材や施工方法について相談しながらバランスを調整することで余分な費用を削減できます。
また、工事期間が短い場合は工賃が割高になる可能性もあるため、注意が必要です。
デザインや費用の面でも満足のいく美容室を作るためには、時間的な余裕を持つことが重要になります。
設計から施工までを一貫して請け負っている内装会社は内部の動きが迅速なので、おすすめです。
美容室の内装のことならLARGOへお任せください
美容室のデザイン事例はLARGO(ラルゴ)の事例紹介ページでもご覧いただけます。
美容室の内装についてのご相談も受け付けておりますので、お問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。お待ちしています。
株式会社LARGO(ラルゴ)は、東京都を中心に全国各地の美容室・サロン・飲食店・病院・オフィス・クリニックなどの店舗空間デザイン・内装設計・施工・工事を行っております。
新規開業、リニューアルをご検討中の方や、店舗のコンセプトにお悩みの方は、ご相談も受け付けておりますので、お問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。