株式会社LARGO代表。東京都を中心に全国各地の美容室・サロン・飲食店・病院・オフィス・クリニックなど店舗の空間デザインを行うデザインスタジオ。ジャンルを問わず様々な分野の空間をプロデュースしています。
この記事を読んでいるあなたは、
美容室を開業予定なので何にお金がかかるのか知りたい
おしゃれな美容室のデザイン設計事例が見たい
美容室設計の費用の相場を知りたい
上記のように考えているかもしれません。
初めて美容室を開業する場合は、準備に迷うことがありますよね。
内装設計は美容室の集客や売上に大きく影響を与えます。
今回は、美容室設計をする際の重要なポイントや相場についてご紹介します。
内装工事や設備、施工事例、業者選び、工事費用についても解説していますので、ぜひ参考にしてください。
店舗設計・内装デザインの株式会社LARGO(ラルゴ)
美容室設計の事前準備
お客様は在籍する美容師の技術だけでなく、美容室の内装デザインの魅力から来店するか否かを判断される方も少なくありません。
お客様にとって魅力的な美容室をデザインするためには、要点を押さえたコンセプトを作り上げることが重要です。
LARGO(ラルゴ)手掛けた美容室「AUBE HAIR sage」(広島・約49坪)の内装デザイン事例はコチラ
美容室設計における市場調査の重要性
美容室の成功は、技術やサービスだけでなく、空間や内装設計が果たす役割も非常に大きいと言えます。
そのため、新たに美容室を開業する際や、リニューアルを考えるときには、内装設計の重要性を見過ごしてはいけません。
内装設計に取り掛かる前には、しっかりと市場調査を行いましょう。
1. ターゲット層の把握
市場調査を行うことで、ターゲットとなる顧客層の好みやニーズ、価値観を正確に掴むことができます。
例えば、若い世代をターゲットとする場合、トレンドを取り入れた斬新なデザインが求められるかもしれません。
一方、落ち着いた大人の層をターゲットにする場合、上質で余裕のあるデザインが好まれるでしょう。
2. 競合店舗との差別化
同地域内での競合店舗の内装やサービスを調査することで、どのような点をアピールポイントとして打ち出せるのか、また何を改善すれば差別化が図れるのかを明確にすることができます。
3. 予算の最適化
市場調査により、どのような内装が求められているのか、またどのような設備や家具が必要なのかが明確になります。
これにより、無駄な投資を避けることができ、予算を効果的に活用することができるのです。
4. 長期的な視点での計画策定
トレンドは変わりやすいものですが、市場調査を行うことで将来的な流行や変化も予測することが可能となります。
これにより、数年後にまたリニューアルすることなく、長期的な視点での内装設計が可能となるでしょう。
美容室の内装は、単なる装飾やデザインだけでなく、ブランドや価値を体現するものとしての役割を果たします。
そのため、市場調査をしっかりと行い、戦略的な内装設計を行うことで、成功への一歩を踏み出すことができるのです。
市場調査は必須。ターゲット層の把握、競合差別化、予算最適化、長期計画がポイントです。
美容室設計で考えるべき主な項目
美容室をオープンする際やリニューアルを考える際に、どのような設計をして内装工事を行うかが大きな悩みの一つです。
費用は具体的な設計、選択する材料や施工業者によって変わりますが、ここでは一般的に予算の高い順で主な項目をご紹介します。
施工・大規模リノベーション
美容室の全体的な雰囲気を大きく変えるためには、建物の構造そのものを変える工事が必要となることがあります。
増築や間仕切りの変更、さらには地震対策としての耐震補強など、これらは大きな予算を要することが多いです。
電気・設備工事
LARGO(ラルゴ)手掛けた美容室「kusyu… Tokorozawa nishiguchi」(埼玉・約30坪)の内装デザイン事例はコチラ
快適な美容室の運営には、エアコンや換気設備の更新、電気回路の追加や変更、照明の設置など、電気・設備工事が欠かせません。
特に最新の設備を取り入れる場合、それなりの予算が必要となります。
フローリング・床材の変更
LARGO(ラルゴ)手掛けた美容室「VAICE Shinjuku」(東京・約37坪)の内装デザイン事例はコチラ
お客様が直接触れる床材は、美容室の品質や雰囲気を左右します。
天然木や大理石などの高級な材料を使用する場合、費用は上がりますが、その分高級感やこだわりを感じることができます。
天井・壁の仕上げ
LARGO(ラルゴ)手掛けた美容室「AUBE HAIR CLEO」(東京・約19坪)の内装デザイン事例はコチラ
天井や壁のデザインは、空間全体の印象を大きく変える要素です。
特殊なデザインや材料、アクセントクロスを使用する場合は、予算を考慮する必要があります。
内装材・家具の導入
LARGO(ラルゴ)手掛けた美容室「i+toe」(東京・約21坪)の内装デザイン事例はコチラ
カウンターやシャンプーボックス、鏡や椅子など、美容室特有の家具や設備の選び方も大切です。
特に特注の家具や高級な椅子を選ぶ場合、予算をしっかりと計画する必要があります。
特別なデザイン要素の追加
LARGO(ラルゴ)手掛けた美容室「Lond robin SAKAE」(名古屋・約23坪)の内装デザイン事例はコチラ
お店の個性やブランドを高めるためのアートワークや彫刻、特別な装飾などのデザイン要素も考慮点として挙げられます。
これらは必ずしも高額であるとは限りませんが、オリジナル性を出すためには一考の価値ありです。
その他の施工
LARGO(ラルゴ)手掛けた美容室「AUBE HAIR terre」(香川・約19坪)の内装デザイン事例はコチラ
サウンドシステムの設置や防音・遮音工事も、美容室の運営において重要な要素です。
特に都心部などの騒音が気になる場所では、快適な空間を提供するために、これらの施工が必要となることが多いです。
美容室の内装工事は、一見すると複雑に思えるかもしれませんが、しっかりと予算や目的を定めて進めることで、理想の空間を実現することができます。
予算についての不安がございましたら、LARGOまでお問い合わせください。
美容室の内装デザイン設計の重要ポイント
美容室の設計は、SNSによる集客においても非常に重要な要素となります。
特にSNS映えするデザインやトレンド感のある内装は、シェアされやすくなります。
写真映えするデザイン
写真映えする空間やデザインはSNS上でシェアされやすく、それが口コミとして拡散することはよく知られています。
具体的には、壁のアートや特徴的な家具、照明など、SNSでのシェアを意識した内装を考えることが求められます。
また、店舗の一部をフォトスポットとして設け、お客様が自ら撮影してシェアすることを促すのも効果的です。
トレンドを取り入れる
新しさや話題性など、トレンドを取り入れたデザインはSNSでの注目度が高まります。
美容室の内装設計においても、トレンドを取り入れたスペースや家具を配置し、それを強調してSNSに投稿することで、フォロワーとのコミュニケーションを図ることができるでしょう。
統一感のある色使い
SNS上での認知度を上げるためには、統一感のある色使いやブランドカラーが効果的です。
これにより、投稿される画像からその店舗であることを即座に認識させることができます。
美容室のロゴやブランドカラーを意識した内装にすることが重要です。
お客様参加型コンテンツの作成
お客様が参加しやすい空間を作ることで、お客様自身がSNSでシェアすることが増えると考えられます。
例えば、「今日のスタイルをこの鏡で撮影してSNSにアップ!」などの呼びかけを設置することで、自らのスタイルをシェアする環境を整えることができます。
ストーリー性を持たせる
単なる空間よりも、ストーリー性を持ったデザインや内装設計がSNSでのシェア率を上げることが知られています。
例えば、店舗のコンセプトやデザインの背景にはどのようなストーリーがあるのか、その内容をSNSのキャプションやストーリーズで伝えることで、フォロワーの関心を引きつけることができるでしょう。
このように、美容室の内装デザインはSNS時代において、単なる空間の装飾以上の役割を持っています。
SNSを活用することで、新しい顧客の獲得やリピートのチャンスを増やすことが期待できます。
施設基準と条例の遵守
美容室の内装設計を進めていく際には、自治体で定められた基準を満たす必要があります。
例えば、東京都の基準は以下のように定められています。
床面積
美容の業務を行う1作業室の床面積は、13平方メートル以上であること。〔面積は内法(うちのり)により算定する。〕
いすの台数
1作業室に置くことができる美容いすの数は、1作業室の床面積が13平方メートルの場合は6台までとし、6台を超えて置く場合の床面積は、13平方メートルに美容いす1台を増すごとに3平方メートルを加えた面積以上とすること。
客の待合場所
・作業室には、作業中の客以外の者をみだりに出入させないこと。
・作業前の客を作業室と明瞭に区分された場所(待合場所)に待機させる措置を講じること。
床、腰板
コンクリート、タイル、リノリューム又は板等不浸透性材料を使用すること。
洗場
洗場は、流水装置とすること。
採光・照明・換気
・採光、照明及び換気を十分にすること。
・美容師が美容のための直接の作業を行う場合の作業面の照度を100ルクス以上とすること。
・美容所内の炭酸ガス濃度を0.5%以下に保つこと。
格納設備
消毒済物品容器及び未消毒物品容器を備えること。
汚物箱・毛髪箱
ふた付の汚物箱及び毛髪箱を備えること。
消毒設備
消毒設備を設けること。
その他
美容を行うために十分な数量の器具及び客用の布片を備えておくこと。
自治体で定められた基準の範囲内で、理想の美容室設計を計画しましょう。
施工事例から学ぶデザインのヒント
魅力的な美容室は、先ほど解説した内装デザインの要点を実施しています。
LARGOが担当した美容室内装デザインの実例をご紹介いたしますので、具体的なデザイン設計を検討する際に参考にしていただければ幸いです。
インスタ映えする美容室設計
海外のレトロなシアターような内装デザイン設計で、訪れるお客様に特別感のある空間をご提供します。
控室にいるトップスターの気分で、どこを切り取っても画になる内装です。
LARGO(ラルゴ)手掛けた美容室「AUBE HAIR heln」(千葉・約36坪)の内装デザイン事例はコチラ
ブランドのイメージが伝わるカラーデザイン
大人っぽいピンクをベースにした美容室設計の事例です。
ポイントでゴールドを使用しツヤ感と高級感を演出。
ピンクを大胆に使用していますが、異なる質感やホワイトの量とバランスをとることで上品な空間に仕上げています。
LARGO(ラルゴ)手掛けた美容室「Zina Toyosu」(東京・約35坪)の内装デザイン事例はコチラ
清潔感を演出するデザイン
ホワイトのワントーンでデザインを仕上げ、シンプルで清潔感のある美容室設計に。
鏡や椅子も四角で統一し整然としたデザインは、「信頼感」「堅実性」といった印象をもたらします。
LARGO(ラルゴ)手掛けた美容室「ROCCO 3rd」(東京・約27坪)の内装デザイン事例はコチラ
予算を抑える方法と内装工事の相場
美容室の内装設計工事費用は、利用する壁材や塗装材、施工方法などによって異なります。
また、美容室のメニューや現在の設備状況などの条件によっても変動します。
一般的な美容室設計・内装工事の坪単価
美容室の外観や内装デザインは、訪れる方々の第一印象を形作ります。
多くの方が、サービスや技術を体験する前に、店舗のデザインを基に「この美容室に行きたい」と感じているのです。
美容室のデザインは、経営者の「私たちの美容室はこういうところです」というメッセージです。
そのメッセージを明確に伝えるために、自店の特長やターゲット、理念などのコンセプトを整理しましょう。
そのコンセプトを元に、全てのアイディアやイメージをメモするのが良いでしょう。
そして、イメージをデザインに反映するため、専門家と協力し、具体的なインテリアや色彩、スタイルを考えていくことが大切です。
イメージを具体的に伝えるための資料として、写真や雑誌の切り抜きも役立ちます。
美容室において、内装だけでなく、水道や電気、照明、空調などの設備も大事です。
デザインと設備が一体となった店舗作りが、成功の鍵となります。
美容室のデザイン設計にかかる費用は、一般的に坪単価3〜10万円となっていますが、費用は美容室の大きさや物件のタイプ、希望する内装の質などにより変わります。
例えば、高品質な内装を望む場合、坪単価60万円以上が相場となることも。
物件の選び方も費用に影響します。
既存の設備を再利用できる居抜き物件はコストを抑えられる選択肢のひとつ。
一方、新築のスケルトンや改築物件は、それぞれ費用が変動し、特に改築物件は解体からの工事となるため費用がかさむことが多いです。
業者選びのポイント
業者を選ぶ際の重要なポイントを3つポイントにまとめて解説しますので、信頼できる業者に工事を頼みましょう。
①施工実績や専門分野の確認
美容室を開業する際には、まず美容室特有の設備機器や動線設計に詳しい業者を選ぶことが重要です。
また、理想とする美容室の内装デザインと似ている施工実績が豊富な業者を探すことも大切です。
各工事業者は、得意な内装施工の分野が異なります。
例えば、シンプルな内装工事を得意とする業者やリゾート風の内装工事を得意とする業者など、様々な得意分野があります。
内装業者や美容室の公式ウェブサイトを検索し、施工実績を確認しながら、自身の感性に合う業者を複数選定してください。
実際に問い合わせや相談をして、得意分野や対応可能な時期などを確認しましょう。
LARGOでは様々な美容室設計を手掛けています。
施工実績も豊富に掲載していますので、ぜひご覧ください。
②口コミや評判のチェック
最終的には、店舗経営者の口コミや評判も確認してください。
単に依頼通りの仕事をするのではなく、予算や戦略を考慮して提案してくれる業者は評判が高いです。
専門家ならではの視点から利点と欠点を明らかにしてくれる内装業者を選びましょう。
また、リピーターの多い内装業者は、顧客満足度が高いと言えます。
たとえば、複数の店舗を経営している美容室グループが繰り返し依頼している会社は、信頼性が高いでしょう。
③相見積もりをとる
複数の業者から見積もりを取得することで、それぞれの業者が提案するデザインや料金、施工の品質や納期などを比較することができます。
これにより、自分の理想とする内装設計や予算に最も合致する業者を見つけることが可能となります。
また、相見積もりを行うことで、市場価格の適正さを確認することもできるため、高額な料金を支払うことなく、質の高いサービスを受けられる可能性が高まります。
魅力的な美容室の内装で集客をアップ!
今回ご紹介したポイントを考慮して、ターゲットとなる顧客層の満足度を高める内装をコンセプトに基づきデザインしてください。
予算範囲内で工事を行うためには、慎重に業者を選ぶことが大切です。
LARGOは、美容室を含む店舗の内装デザイン設計を数多く手がけてきました。
豊富な実績を生かし、コンセプト設計から、デザイン設計、内装工事まで、ワンストップソリューションでお手伝いいたします。
株式会社LARGO(ラルゴ)は、東京都を中心に全国各地の美容室・サロン・飲食店・病院・オフィス・クリニックなどの店舗空間デザイン・内装設計・施工・工事を行っております。
新規開業、リニューアルをご検討中の方や、店舗のコンセプトにお悩みの方は、ご相談も受け付けておりますので、お問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。